頭皮は肌の一部です。年齢を重ねると顔にシワができるのと同じように頭皮も老化していきます。もちろん、頭皮も例外ではありません。しっかりとケアをしておかなければ老化が早まってしまいます。
髪のコシがなくなったり、ボリュームがダウンしたり、抜け毛が増えてきたり・・・といったトラブルが起こるのも頭皮の老化やケア不足が原因かもしれません。頭皮トラブルの悩みは男性に限らないのです。女性も早い段階で適切な頭皮ケアを行なっていく必要があります。
ここでは簡単にできる女性の頭皮ケアについて説明していきます。
目次
正しいシャンプーをしてますか
頭皮ケアでもっとも重要なポイントは「正しいシャンプーをしているかどうか」です。
「毎日お風呂に入っているから大丈夫」と安心することはできません。美容院で購入した高級なシャンプーを使っていたとしても、脂っぽい臭いやフケに悩まされることがあります。
頭皮を傷つけない洗い方や自分の肌に合ったシャンプーを選ぶことが重要です。フケや頭皮の臭いに悩まされている女性は、自分のシャンプーのやり方が合っているかどうか、もう一度確認しておきましょう。
フケが気になる場合
まず、フケとはいったいどんなものなのでしょうか?フケは頭皮に生じた垢です。手や足、顔と同じく、頭皮も新陳代謝によって肌が生まれ変わっています。古い肌の角質が剥がれたものがフケの正体です。
頭皮の新陳代謝は約1か月〜1か月半ほどの周期で行なわれています。つまり、健康な頭皮であれば毎日のシャンプーでフケを洗い流すことが可能なのです。
しかし、毎日シャンプーをしているにも関わらず、服に付着するほどのフケが発生している場合は何らかの原因で頭皮の新陳代謝が乱れているということになります。
また、フケには種類があり、脂性フケと乾性フケの2パターンに分けられます。女性に多いのは乾性フケです。乾性フケは粉末状で髪から落ちやすく、服の襟や肩部分が白くなってしまいます。不潔だと思われがちですが、実はきれい好きな人ほどフケが発生しやすい頭皮環境になっているのです。
乾性フケの原因はずばり頭皮の乾燥。アトピーなどの影響である場合もありますが、外気の影響も受けやすく、冬場になるとフケが出やすくなる人もいます。そして、シャンプーが乾性フケの原因になっていることも多々あります。
シャンプーは汚れとともに、頭皮を乾燥から守る油分も落としてしまいます。脂を落としやすくするシャンプーを使っていたり、一日に何度もシャンプーをしている人は乾燥によるフケが発生しやすくなるのです。
フケが気になる人はまず、シャンプーの種類を確認してみましょう。脂を落としやすいシャンプーを使っている人は、保湿ケアのシャンプーに変えるだけでフケを改善できる可能性があります。
頭皮の臭い対策
頭皮の臭いが気になる人は皮脂が過剰に分泌されている可能性があります。皮脂というのは皮膚が水分を肌に留めておくために分泌される肌のバリア機能のことです。皮脂が足りなくなると、地肌が埃や紫外線の刺激を受けやすくなってしまいます。
このように頭皮ケアに重要な役割を持つ皮脂ですが、過剰に分泌されると菌が繁殖して悪臭を放ちます。過剰に分泌される理由はフケと同じく、頭皮の乾燥が大きな要因です。
乾燥しているのに皮脂が多いなんて変な話だと思うかもしれませんが、頭皮の表面が潤っていても内側が乾燥していると、どんどん皮脂は分泌されていきます。いわゆる隠れ乾燥肌と呼ばれる状態です。
皮脂の過剰分泌を抑える方法としては、シャンプーを保湿系に変える、シャンプー後に保湿ケアを行なうといった方法が有効です。
オイルを使ったおすすめ頭皮ケア
頭皮の乾燥ケアとして、最近よく目にするようになったオイル。「せっかくお風呂に入ったのにオイルを塗るなんて・・・」と抵抗感がある人も多いようですが、頭皮ケア用のオイルは油のようにべたつくものではありません。
髪で喩えるならトリートメント、肌で喩えるなら乳液と同じ役割を持っています。特に頭皮専用のオイルはつけ心地がサラッとしているものも多く、匂いも良い香りの製品が揃っています。
オイルを使うタイミングはシャンプーをして、タオルで髪から水気を取ったあとです。頭全体を指の腹で揉み解しながら、オイルを浸透させていきましょう。3〜5分ほどマッサージを行なったあとはドライヤーで髪と頭皮を乾かしてください。
なお、頭皮の臭いが気になる人は、顔用のクレンジングオイルでケアすることができるという話もありますが、本来の用途とは異なるため、フケが酷くなったり、痒みや髪のダメージなどが生じる可能性もあります。
特に新陳代謝が乱れている頭皮は刺激に弱くなっており、注意が必要です。不安がある人は頭皮用のクレンジングオイルを使うようにしましょう。
化粧水を使ったおすすめ頭皮ケア
頭皮の乾燥に悩んでいる人には、化粧水を使った頭皮ケアもおすすめです。高い浸透力を持つ化粧水であれば、地肌の内側にある真皮にも潤いを届けてくれるので、皮脂の過剰分泌による頭皮の臭い対策にも役立ちます。
頭皮に化粧水をつけるおすすめのタイミングは、髪を洗ってドライヤーで乾かした後です。化粧水をてのひらに取って、10箇所くらいに塗布します。その後、指の腹で広げながらマッサージを行ない、地肌に化粧水を馴染ませていきます。
使用する化粧水は、顔に使っているのと同じ製品で代用することができますが、アルコールの成分が含まれている化粧水には注意が必要です。アルコール系の成分は揮発性があり、頭皮から水分を奪ってしまう可能性があります。
クリーム系・乳液系の化粧水も避けておいたほうが無難です。毛穴に詰まって悪臭の原因になることがあります。
しっかりと頭皮ケアを行ないたいのであれば、頭皮用の化粧水を使ったほうが、よりよい効果を得られるでしょう。
頭皮用の化粧水の中には、血行を良くして薄毛を予防する成分が含まれている製品もあります。
乾燥が気になって保湿したい
乾燥が気になって化粧水やオイルで保湿したい人は、頭皮ケア専用の化粧水やオイルを使用することをおすすめします。
乾燥した地肌は乾いた土の地面と同じで、ほんの少しの刺激で大きなダメージを負ってしまうからです。顔や全身につける化粧水やオイルにも保湿効果はありますが、やはり頭皮用に開発されたものではないため、髪や毛根に悪い影響を与えてしまう可能性もあります。
特に痒みや炎症を伴う頭皮トラブルが発生している場合、顔用の化粧水やオイルでケアを行なっても、ほとんど効果を得られません。これは顔用の化粧水やオイルに炎症を抑える成分が含まれていないためです。
すでにフケや臭いが発生しているのであれば、頭皮ケア用の製品でケアを行なうことをおすすめします。
ブラシを使ったおすすめ頭皮ケア
シャンプーで頭を洗いすぎると乾燥の原因になってしまいますが、不潔な状態も頭皮に悪影響を与えてしまいます。それに、毛穴に汚れが詰まったままでは化粧水やオイルをつけても、保湿成分を地肌の奥深くに浸透させることができません。
洗いすぎを防ぎつつ、しっかりと汚れを落とすにはブラシを使う方法が有効です。
ブラシを使って頭の汚れを落とす方法はとても簡単です。頭を洗う前に髪をブラッシングするだけで、汚れや埃を浮かせて洗い流しやすくすることができます。
特にフケで悩んでいる人は、シャンプー前のブラッシングで地肌に張りついたフケを浮かせることができるので、ダメージを与えることなく、頭皮を清潔な状態に保つことができます。
頭皮ケア・地肌ケアまとめ
いかがでしたでしょうか?フケや頭皮の臭いに悩んでいる女性は少し心が軽くなったのではないでしょうか。
これらの頭皮トラブルは清潔にしていてもあらわれる症状です。適切な頭皮ケアを行なっていけば改善することができます。
まずは現在使用しているシャンプーの種類を確かめて、洗いすぎ防止の保湿ケアから始めてみてくださいね。
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- Hairista編集部では、アラフォー、アラフィーのための、ヘアアレンジ・ヘアケア情報をお届けしています。
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