あなたは毎日「ブラッシング」ってしていますか? アラフォー、アラフィーにとってこれほど手軽なヘア&頭皮ケアはありません! ここ最近ヘアケア界でも見直す流れが強まっている「ブラッシング」についてご紹介。
photo/横山翔平(t.cube) ヘア&メイク/伊杏(RUALA) モデル/菅 真奈美さん(47歳・主婦)
目次
ブラッシングの効果
ブラッシングには主に以下の効果が期待できます。
うるおいとツヤを保つ
頭皮は体の中で最も皮脂が多い部分。そんな頭皮の皮脂をブラッシングで毛先まで行き渡らせることで、ツヤ髪を育みます。
髪と頭皮を清潔に保つ
シャンプー前などにブラッシングをすることで、汚れや余分な皮脂が浮き、しっかり汚れを落とすことができます。
頭皮マッサージ
頭皮に適度な刺激を与えることで、血流を促し、薄毛や白髪の予防になります。
そんないいことづくめのブラッシング。美髪で有名な君島十和子さんなども毎日当たり前の習慣としてブラッシングを取り入れているのは有名な話です。アラフォーアラフィー世代なら今日からすぐ、意識してブラッシングを始めるべきでしょう。
ブラッシングが軽視されているのはなぜ?
ブラッシングは昔から基本中の基本とも言えるヘアケアでした。アラフォー&アラフィー世代なら記憶がある人も多いと思いますが、80年代前半までは「ブラッシングケア」なるプレブラッシング剤がどの家の鏡台の前にもあったし、母も子供にブラッシングを身だしなみの一つとして教えていたし、中学生くらいになれば、マイブラシをバッグの中に入れておくなど、ヘアケアの基本中の基本でした。
当時の日本人女性の多くはなんといっても「黒髪ストレート」。カラーリングは白髪のある女性がするものだったし、パーマも今のようなゆるふわなんてビミョーなニュアンスはなく、思いっきりクルクル。ストレートパーマもありません。
となれば、もとの髪をつるつる、さらさらにキープするため、ブラッシングは欠かせないケアだったのでしょう。また、当時のカラーやパーマなどのケミカル処理をしていない髪は、ダメージが少なく、ブラッシングするだけで、ある程度髪を美しく保つこともできていたのだと考えられます。
その常識を変えた理由のひとつが1980年代後半のパーマヘア(主にソバージュ!)の流行にあるでしょう。ブラッシングをすると引っかかるし、せっかくのパーマがのびてしまうから、手ぐしで整えよう……そんな理由がきっかけで、ブラッシング離れが進行し、以来、長年の間ブラッシングは日の目を見ていなかったように思われます。
そんなブラッシング事情を次第に変えていったのが、2003年のアヴェダ上陸と共に登場した「パドルブラシ」。ただもつれた髪をとくというだけではない、この機能的なブラシの登場は、頭皮ケアへの意識の高まりという時代の流れと調和し、次第にブラッシングが見直される時代が始まったのです。
編集長イクマのおすすめブラシ
頭皮ケアブラッシングの大定番!
その形がカヌーのパドルに似ているということから名付けられた「パドルブラシ」ですが、発売から10年以上経った今でもコンスタントに売れ続け、他社もこれに追随しようと次々に同形のブラシをリリースしているほど。ただ髪のもつれをとるというブラシの機能だけでは、これほど人気を継続することはなかったはず。
頭皮マッサージを兼ねた頭皮ケアグッズ
ブレイクの理由は、髪をきれいにするだけでなく、頭皮マッサージを兼ねた頭皮ケアグッズでもあるからなんです。最大のポイントはクッション部分に穴が空いていること。ピンを頭皮に当てて軽く押すとペコペコと凹み、硬くこわばった頭皮をやわらかくほぐしてくれます。
首や肩をポンポンたたいたり、頭皮をさするようにして使えばなんとも心地よく、リラクゼーション効果も得られる…ということで、髪と頭皮にこだわるへアリスタの定番中の定番なのです。どんな髪質の人にもおすすめです。価格は3000円。
育成光線とマイナス電子を放出!
そんな大御所のアヴェダ パドルブラシに対し、2017年1月に発売になったばかりの最新版がこちら。ルーブルドーというこのメーカー、美容マニアの間で人気の「復元ドライヤー」を出している大阪の会社。
育成光線(!)とマイナス電子を放射させて、キューティクルを復元(!)するというものなのですが、確かに髪がつるっとするし、まとまりがよくなる優れモノ。そのドライヤーの機能がこのブラシにも搭載されているんだそうです。
クッション部分からはマイナス電子が、ブラシのピンからは育成光線が出る…とのこと(家電じゃないのに〜〜!)。頭皮の血行が良くなるので、立ち上がりもアップするらしい。実際使ってみますと、確かにアタマがすっきり…頭痛的なモヤモヤがちょっと晴れるような…。頭を前に倒して、毛細血管が集中しているヘムラインから頭頂に向かってとかし上げるのが好き。頭頂に血流を上げられます!
肩やら腰やらトントン叩くのもおすすめ。なお、ブラシの柄は家具で有名な飛騨産。木製の温かみが手になじみます。どんな髪質の人にもおすすめ。価格は6450円。
頭皮がポカポカになるトラディショナルブラシ
箱もクラシカルでかわいい♪
メイソンピアソンはイギリスの高級老舗ブラシメーカー。「ブラシ界のロールスロイス」というキャッチフレーズが有名です。昔から、なんでブラシをロールスロイスに例えるんだろう? と不思議に思っていたけれど、イギリスのメーカーだからなのね…。
全般的に獣毛のブラシはツヤを出すのに有効ですが、この猪毛のブラシで髪をとかすと、パサついた毛先がちょっと落ち着きます。頭皮にはやや刺激があるのですが、しばらくする頭皮がポカポカしてきて、血行が良くなるのがよくわかる!
こちらよりひとまわり大きい「ハンディブリッスル」の方が頭皮まで毛先が届きやすいかも。一度使うと、猪毛の頭皮への当たりがやみつきになって、一生手放せなくなるブラシです。どちらかといえば毛量多めの人におすすめ。
初めての頭皮ケアブラシとしておすすめ
アッカカッパはイタリアの美容メーカー。こちらは毛がループ状になっていて、髪をつやつやにするというよりも、どちらかというと頭皮ケア用。粗目のブラシ感覚で使えるので、パーマヘアや、髪ダメージがひどくて切れ毛になりやすいときなどにもおすすめです。
まとめ髪をほどいた後など、髪がめっちゃもつれているときにもいい! スタイリングする力はないけれど、ざっくり髪を解いて、ソフトな頭皮マッサージをするような感覚で使うといいでしょう。クッション性も抜群で、上にあげたブラシのどれよりも頭皮あたりがやわらか。
初めての頭皮ケアブラシとしておすすめです。私は、髪を洗う前に汚れを浮かす感覚で使っています。美髪で有名な「AMATA」のサロンオーナー美香さんもおすすめ。サロンのオンラインショップで購入できます。
頭皮ケアブラシまとめ
いいブラシを持っているのも大人の女のたしなみというもの。素敵なブラシで髪をとく時間はなんとも言えない女らしい気持ちになって、やや落ち込み気味のホルモンも活性❤️
片側の手でといた髪を抑えるようにブラッシングすると、さらに女度アップ❤️ ぜひ自分に合う1本を見つけて、ブラッシングを楽しんでくださいね。
投稿者プロフィール
- マチュア女性のヘア情報サイト『HAIRISTA』を監修。毛髪診断士・認定講師。化粧品販売の仕事をしていた母の影響から、美容に興味をもつ。女性誌編集部での美容担当を経て、フリーランスの美容エディター・ライターとして独立。女性ファッション誌・美容雑誌のヘアを中心とした美容ページのほか、化粧品メーカーの広告、WEBの編集・ライティングなども手がける。
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